« 『NEWSWEEK』11/2号・「靖国反日のまぼろし」 | トップページ | 葛慧芬【カツ・スイフン】,1999,『文化大革命を生きた紅衛兵世代――その人生、人間形成と社会変動との関係を探る』明石書店. »

2005年11月 1日 (火)

中国映画「世界」@銀座テアトルシネマ

公式サイトはこちら。
http://www.bitters.co.jp/sekai/index.html

久々に映画というものを観に行った。姉貴の情報提供に感謝。おれから発信する情報があんまりなくてすみません。

あらすじなどは公式サイトに任せるが、重要なのは:
登場人物がほぼすべて、農村から北京に出稼ぎに来た農民であること。また、こうした下層サービス労働をやっているのが中国の都市では彼ら出稼ぎ者であり、彼らは、中国ではこれまで一種の「発展の不可抗力」であり「都市のアウトカースト」であったこと。その意味で「漠然とした将来不安」を抱いている日本の若年層とかの話とはかなりニュアンスが違うこと。その人たちも「実存的悩み」を感じているという「主体性」を描いた、「かなり政治的にラディカルな」映画であること。

映画の前情報およびパンフレットなどでは、こうした情報が一切伝えられない。ウォン・カーウァイとかと似たニュアンスで売ろうとしてるからかもしれない。その割にはコンテクストが分からないと(まあおれも全部分かってる訳じゃありませんが)、理解できない部分が多すぎるので、観客も「?」って感じだった。この売り方は完全に間違ってると思うし、パンフレットに載ってる前東大学長他、勘違いばっかりのコメントも見物のひとつ。

いかにも中国の映画っぽい、「政治性」のありかが明確に読み取れる映画。好き嫌いがはっきり分かれるかもしれませんね。おれはなかなか楽しめました。ただすんごい暗い気分になります。はい。

|