若年失業への関心の薄さについて
一度統計でちゃんと調べたら面白いと思うのだが、どう見ても韓国には空恐ろしいほどの数の若年失業者がいる。親元に住んで何もしていない人、つまりは日本風に言う「ニート」で「パラサイト」。
大学院なんて、彼らの代理収容所みたいなものになりつつある。学部卒後に即就職する人は本当に少ないので、大学院進学が増えて、文系でも修士卒はごく普通。
それ以外に、ホンデみたいな街に出てみても、何をしているのか分からない子たちが本当に多い。
ところが、それを「問題」とする発想が、そもそもこちらでは希薄である。30代初めくらいまで、親元に住むどころか、親が生活費を全負担するのは、ごくごく普通のこと。むしろそうしたがる親が多いように見える。
「日本では『ニート』というのが話題になってる」とか言っても、たいてい「働かないで実家にいて何が悪いの?そんな人、山ほどいるけど。 ポカン」みたいな反応です。
もちろん、「就職が大変だ」みたいな話は毎日毎日目にするし、個人レベルの当人たちはみんな焦っているし、いろいろな事情で、そうできない親子もいる。でも社会問題としての「若年雇用」という概念は、あんまりない。
確かに、日本での語られ方も、それはそれで歪んだ家族内コミュニケーションだの、会社主義だの、日本特有の文脈が大きく影を落としていて、気持ち悪い所がたくさんある。日本で一般的な認識が「正常」だとは髪の毛一本思わないが、でもやっぱ韓国の方もおかしいわな……。
韓国ではベビーブーム世代が日本より一回り年下だから、たいていの親はまだ現役で何かしら働いている。単純に考えれば、あと10年くらいしたら、日本みたいな形で問題が噴出するのかもしれない。
まああと、徴兵制のせいで日本より「独立」のイメージが自動的に3年くらい遅くなることとか、家族にまつわる文化差とか、弱い公的福祉よりも家族・友人ネットワークの信頼度が高いとか、いろいろあるんでしょうけど……。
徴兵制について言えば、なんか「若者の風紀是正」のために、徴兵制あるいはこれに類するような「強制収容」期間を設けよう、とか平気で言う人が日本でたまにいるけど……
そうすると、「独立」の時期はむしろ遅れるのが、理の当然だよなあ。
というか、徴兵制のおかげで、韓国社会の隅々にまで行き渡っている弊害の数々を、どう思ってるんだろう。……そんな話も、また機会があれば。
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